米系投資銀行5社GS・MS・JP・BofA・Citi 投資銀行業界の動向から各社投資銀行部門の特徴や選考フローを徹底解説
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投資銀行業界は、就職活動において常に高い注目を集める業界の1つです。中でも外資系投資銀行(外銀)の投資銀行部門(IBD)は、M&Aや資金調達といった企業の重要な経営課題を扱う専門集団として、トップ層の学生から圧倒的な人気を誇ります。
ただし、華やかなイメージの一方で、世界的な金利環境の変化やM&A市場の停滞など、ビジネス環境は大きく揺れ動いています。こうした状況下で各社は異なる強みを発揮し、案件領域や戦略に応じた特色を打ち出しています。
本記事では、そもそも外資系投資銀行や特にIBDがどのような役割を担っているのかを整理したうえで、日本における業界動向や課題、米系5社(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ)の各社の特徴や選考フローを横断的に整理します。
企業研究や選考対策を進める上で、自分に合ったキャリアパスを見極め、その選考を突破する一助となれれば幸いです。
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そもそも外資系投資銀行(外銀)とは?
就活生から圧倒的人気を誇る外資系投資銀行
多くの学生が外資系投資銀行(外銀)という企業に対して抱く印象として、「憧れ・エリート・グローバル・高年収」といった魅力と、「激務・アップオアアウト・即クビ」といった恐怖の両極端が共存していることでしょう。選ばれし者のみが行く「別世界」感もあるかもしれません。実際に、弊社調べの【新卒26卒東大生の就職志望企業ランキング】でも外銀各社が上位にランクインしています。
しかし、これらの印象を裏付ける情報・知識までを持っている学生はどれだけいるでしょうか。まずは外銀の実態について、知ってみたくはありませんか?
「外資系投資銀行」とは?
ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、JPモルガン等の企業のことを外資系投資銀行と表現しますが、投資銀行とは何でしょうか。実は、投資銀行とは証券会社のことです。よって当然、これら外資系投資銀行の日本における競合は、野村證券やみずほ証券、大和証券などといった証券会社となります。外資系投資銀行は日系大手証券に対し、案件規模やグローバルネットワーク、報酬水準等において差別化されています。
そして、証券会社の業務は大きく2つに分けられます。個人や法人を対象に株式や債券など証券の売買・仲介を行う「マーケット業務」と、企業の資金調達やM&A、経営戦略を支援する「投資銀行業務」です。
本記事で解説するのは、特に後者の投資銀行業務を行う「投資銀行部門(Investment Banking Division)」の選考フローについてですが、マーケット業務を行う「証券部門」についても興味を持った方は、以下の記事もぜひご覧ください。
【ゴールドマン・サックス 証券部門株式 新卒採用 25卒 冬選考情報】
投資銀行部門(IBD)って何してるの?
投資銀行部門(IBD)の基本的な役割は?
投資銀行は、法人企業や政府機関を対象に、M&A(合併・買収)や株式・社債の発行による資金調達を支援し、そのアドバイザリー業務を通じて手数料収入を得る金融機関です。一般の銀行のように預金や融資を行うのではなく、企業の資金調達や経営課題に対して専門的な知見を提供し、その成果に応じて報酬を得る点が大きな特徴です。
投資銀行部門(IBD)の主要な2つの業務内容とは?
投資銀行部門では、主に以下の2つの領域において、幅広くかつ高度なソリューションを提供しています。
(1)M&Aアドバイザリー業務
買収や合併の場面で、企業価値の評価やストラクチャリング(取引構造設計)、条件交渉、そして関連する資金調達まで、取引の各フェーズで幅広く支援を行います。国内案件に加えて、国を跨ぐクロスボーダーの大規模M&A案件を手がけることも多く、そのような案件では特に外資系の強みが発揮されます。一方で、日本国内のリーグテーブルにおいては野村證券など日系の証券会社も非常に高い実績を持っていることも知っておきましょう。
(2)資金調達・引受業務(ECM/DCMなど)
株式や社債などの証券発行に関する引受業務も重要な業務です。引受業務とは、企業が株式や社債を発行して資金を調達する際に、証券会社や投資銀行がその証券を投資家に販売する役割を担う業務です。発行企業に代わり、投資家への販売を取り仕切ることで、企業はスムーズに資金を確保することができます。場合によっては証券会社が一度その証券を買い取り、販売リスクを引き受けたうえで市場に流通させるケースもあります。この仕組みにより、企業は安定的に資金を調達できるようになり、成長投資や新規事業の展開を計画的かつ安心して進めることが可能になります。
投資銀行業務が果たす意義は?FASとの違いは?
以上のように、投資銀行の存在意義は、企業が単独で資金調達やM&Aを行う際には難易度が高い業務について、単なる助言ではなく、専門知識・ネットワーク・交渉力を活用して「実行力」を備えたソリューションを提供できる点にあります。銀行機能とは一線を画す「金融のプロによる戦略的支援」を通じ、企業の成長・再編や資金調達を実現する重要な役割を担っているのです。
ここで就活生がぶつかる壁として、IBDとFASの区別の難しさが挙げられるでしょう。IBDの主体は証券会社であるのに対し、FASの主体はBig4などの会計ファームです。FASの主な役割は財務分析やバリュエーション、事業再生・再編であり、客観的かつ独立した立場から分析・助言を行うため、信頼できる第三者の専門家として価値を発揮しています。実行を伴奏する投資銀行とは、全く異なる関わり方をしていることが分かります。
すなわち、IBDは「企業と資本市場をつなぎ、案件を成立させる推進力」を持つ存在である一方、FASは「案件を客観的に精査し、リスクを可視化することで案件の精度・健全性を担保」する存在と言えるでしょう。
また、報酬形態についても大きな違いがあります。IBDは成功報酬が中心であるのに対し、FASはコンサルティングファームと同様に時間報酬が中心です。このため、IBDでは短期間で最大限のパフォーマンスをすることが求められます。この違いは、IBDが激務と言われることの所以とも言えるでしょう。
日本の投資銀行業界について、徹底業界研究
業界動向・課題
2025年前半、日本はアジアにおけるM&A再びの牽引役となっています。日本企業に関わるM&Aの取引額は半年で約2,320億ドルに達し、前年同期比でおよそ3倍に急増しました。背景には、日本企業による企業価値の向上を目指すガバナンス改革やコーポレート整備があり、投資銀行にとっては絶好の案件創出機会となっています。当然、外資系の投資銀行が強みとするクロスボーダー案件も金額比で倍増しています。シティは日本のIBD部門でコーポレートガバナンス改革などを追い風に、日本での投資銀行手数料が前年比140%増となると発表し、今後1年で日本の投資銀行スタッフを10〜15%増員する計画です。大きな話題を呼んでいる日本製鉄によるUSスチールの買収案件において、日本製鉄側のアドバイザーをシティが務めたことも大きく影響しているでしょう。
一方で課題も浮き彫りです。日本企業のディールにおいては、慎重な意思決定プロセスや委員会の複雑な調整が慣行となっており、スピード感が要求されるディール・メイキングには課題が残ります。
また、日本企業関連M&Aが前述の通り大幅に拡大したことには、プライベート・エクイティ(PE)による買収案件が記録的な拡大を見せたことも影響しています。2025年8月時点で2024年比ほぼ3倍の約276億ドルに到達しました。一見このことも、M&Aアドバイザリーの需要増や大型ディールの増加に繋がり投資銀行にとって追い風のように思えますが、近年はPEファンドが自社内にディール執行チーム等を抱え込み投資銀行に頼らずに買収を実行することも増えているため、むしろ競合とも言えるかもしれません。国内外のPEや独立系アドバイザリーの台頭により外銀の競争力が相対的に問われる状況にもなりつつあります。
こうした環境で各社は異なる強みを発揮しており、業績の動向にも違いが表れています。
外資系投資銀行と日系投資銀行との違い
投資銀行と一口に言っても、外資系と日系では組織の性格や特徴に明確な違いがあります。まず外資系投資銀行は、ニューヨークやロンドンを本拠とするグローバル金融機関が中心で、世界中の案件をカバーする国際ネットワークが最大の強みです。革新的な金融商品やサービスを提供する能力にも優れています。M&Aや株式・債券発行といった案件規模は数千億円から兆円単位に及ぶことも多く、クロスボーダー取引における経験値と専門性の高さで知られています。成果主義が徹底しており、若手であっても高額の報酬や責任ある仕事を任される一方、結果を出せなければ厳しい環境でもあります。
これに対し日系投資銀行は、証券会社やメガバンクを母体とするケースが多く、国内企業との長期的な関係構築に重きを置いており、国内市場に対する深い知識が強みです。株式持ち合いや系列関係といった日本独自の企業慣行を踏まえた助言を得意とし、比較的中長期の視点で企業の資本政策や事業再編を支援するのが特徴です。案件規模は外資系に比べやや小さいものの、国内企業からの安定的な受託基盤を持ち、収益の安定性に優れています。一方で国際的な競争力では外資系企業に劣り、国際展開には課題が残ります。組織文化としては人材育成やチームワークを重視する傾向が強く、報酬も外資系ほど高額ではない代わりに、雇用の安定性が相対的に高いといえます。また定着した伝統的な文化が革新を阻むことがあり、新しいサービス導入のスピード感も弱みです。
総じて、外資系は「スピードと規模、成果重視」、日系は「関係性と長期支援、安定重視」と整理できます。就活生にとっては、自らのキャリア観にどちらが合うのかを見極めることが重要です。
米系5社各社の業績比較
まず定量的な指標として重要なのが、M&Aや株式・債券引受に基づく手数料収入やリーグテーブル順位です。直近ではJPMとGSがM&Aで安定して上位に入り、MSは三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)との連携により案件数が突出しています。BofAは債券引受や資金調達で強みを発揮し、Citiはクロスボーダー案件のバイサイドFAで存在感を示してきました。またBofAやCitiは幅広い規模の案件を手掛け、件数ベースでも上位に位置する傾向があります。順位は年度ごとに変動しますが、米系5社はいずれも上位常連で、GSやMSは金額ベース、BofAやCitiは件数ベースで特に目立ちます。
案件の性質に注目すると、GSとMSは「質重視」で知られ、大型クロスボーダーM&Aや戦略的アドバイザリー案件に強みを発揮しています。JPMはM&AだけでなくECMやDCMにも強く、総合力で存在感を示しています。セクター別に見ると、GSはTMTや金融、MSは不動産や消費財、Citiは金融や消費財、BofAはインダストリアル領域に特に強みを持っています。JPMは幅広くバランスの取れた布陣を敷いています。具体的な実績面では、日本製鉄によるUSスチール買収でCitiが関与した例や、MS/MUMSSによる豊富な国内案件が象徴的です。GSやJPMは大型ディールでブランドを示し、BofAは商銀基盤を生かした資本市場案件に強さを見せています。
就活生の目線では、「案件数が多く幅広い経験を積みたいならMS」、「ブランド力や実績を重視するならGS」、「安定性と資本力を求めるならJPMやBofA」、「クロスボーダーや新領域で挑戦したいならCiti」という整理が可能です。
さらに近年は、ESG関連のアドバイザリーやグリーンボンド発行支援といった新領域も注目を集めています。環境・社会課題への取り組みを重視する学生にとって、こうした分野での各社の動きも重要な比較要素となるでしょう。
同じ米系投資銀行でも、ビジネスモデル上の特徴はそれぞれ全く異なります。携わりたい案件や関心のある業界を基準に志望先を考えることが、納得感のあるキャリア設計につながります。
ゴールドマン・サックス投資銀行部門の強みや特徴、採用人数、選考フロー
強固なチームワークでNo.1の実績とブランド
ゴールドマン・サックスは米国拠点の世界有数の投資銀行です。2023年12月期は減益でしたが、2024年はM&Aや資本市場の回復で投資銀行業務が持ち直し、収益改善が見られました。圧倒的なブランド力と人材輩出力を誇り、政財界や起業家として活躍する出身者も多数。知名度とネットワークは群を抜き、金融キャリアはもちろん多様な進路への飛躍の基盤となる点が最大の魅力です。チームワークを重視しており、体育会気質が強いことも特徴です。
ゴールドマン・サックス投資銀行部門の選考フロー・採用人数
【選考概要】
内定者数:10~15人
入社数:10〜15人
【インターン選考】
フロー:ES→Webテスト→集団面接・筆記試験→夏インターン→個人面接→スーパーデイ→内定
特徴:2日間のジョブ中にグループワークのみならず個人ワークも課されるため、非常に忙しい。
【本選考】
無し(サマー経由の採用のみ)
なお、ゴールドマン・サックス投資銀行部門の選考の詳細については、以下の記事も是非ご覧ください!
【26卒最新版】外資系投資銀行 投資銀行部門(IBD)各ハウスの特徴・選考フロー概要紹介 - ゴールドマンサックス -
モルガン・スタンレー投資銀行部門の強みや特徴、採用人数、選考フロー
三菱とのジョイントベンチャーもあり日本で強固な実績
モルガン・スタンレー(MS)はGSやJPMと並ぶ世界的投資銀行で、IFR Asia Awards「Bank of the Year」などを受賞。日本では2010年からMUFGと提携し、投資銀行業務をMUMSSに集約、資本市場やトレーディングでは両社の強みを活かす2社体制を敷いています。社員数の多さを背景に、M&A案件獲得数でGSやJPMを上回っています。さらにセクター別配属制を採用しており、カバレッジやM&Aに特化したい学生に魅力的な環境です。
モルガン・スタンレー投資銀行部門の選考フロー・採用人数
【選考概要】
内定者数:約20人
入社数:11人
【インターン選考】
フロー:ES→Webテスト(適性検査)→グループ面接×2→参加決定→本選考へ合流
特徴:60名参加。内定者のうち、半数以上がサマーインターン参加者
【本選考】
フロー:ES→Webテスト→集団面接(3回前後)(サマー通過組はここから合流)→最終面接(役員)→内々定
特徴:年によってはリクルーター面談が入り、志望度や社風マッチを見られる。また、自分が行きたいセクターの社員との面談機会を設けてくれる
なお、モルガン・スタンレー投資銀行部門の選考の詳細については、以下の記事も是非ご覧ください!
モルガン・スタンレー(モルスタ)の選考フローまとめ!【27卒】|外資系投資銀行(IBD)選考突破のコツも徹底解説
JPモルガン投資銀行部門の強みや特徴、採用人数、選考フロー
世界最大級のBSを背景に景気局面を通じた安定性
J.P.モルガンは世界最大級の金融グループを背景に、強固な資本基盤を持ちます。2024年は純利益約585億ドルで過去最高水準、IBD手数料も下期に大幅回復しリーグテーブル上位を維持しました。安定性とグローバル案件の厚みで、景気局面を通じた強さが際立つ投資銀行です。日本においてはGS、MSと比較して少数精鋭であるため、アナリスト時代から成長できる環境は特に整っていると言えるでしょう。
JPモルガン投資銀行部門の選考フロー・採用人数
【選考概要】
内定者数:約10人
入社数:約5人
【インターン選考】
フロー:ES→グループ面接(GD,計算テスト含む)×1→参加決定→本選考へ合流
特徴:40名参加×2ターム開催。冬開催のインターンもあり、サマーインターン通過者は①通過後いきなりスーパーデー、②冬インターンに参加後スーパーデー、の2種類に分けられる。
【本選考】
フロー:ES→集団面接(1-2?回前後)→最終面接(役員)→内々定
特徴:インターンだけではわからなかった社風などをイベント等を開催して教えてくれる。
なお、JPモルガン投資銀行部門の選考の詳細については、以下の記事も是非ご覧ください!
【26卒最新版】外資系投資銀行 投資銀行部門(IBD)各ハウスの特徴・選考フロー概要紹介 - JPモルガン -
バンク・オブ・アメリカ投資銀行部門の強みや特徴、採用人数、選考フロー
安定性と総合力を兼ね備えた少数精鋭
株式・債券のトレーディングや資本市場、投資銀行業務など幅広く展開し、2023年末時点で総資産は約3.2兆ドルと世界有数の規模を誇ります。少数精鋭かつ中型の案件を多く扱っているため、若手から多くの案件に触れ、大きな裁量を持ちやすい環境となっています。また、GSやMSと異なり商業銀行機能を背景に安定的な収益基盤を有し、大型案件にも強みを発揮しています。
バンク・オブ・アメリカ投資銀行部門の選考フロー・採用人数
【選考概要】
内定者数:約8人
入社数:不明
【インターン選考】
フロー:ES→録画面接→対面面接→夏インターン→スーパーデイ→最終面接
特徴:インターンは2タームで行われる。特に第1タームには金融知識豊富な人が多くなる。インターンは厳しめの雰囲気で行われる。
【本選考】
詳細不明
募集自体はあるが、ほとんど採用は行われていない様子。
なお、バンク・オブ・アメリカ投資銀行部門の選考の詳細については、以下の記事も是非ご覧ください!
Bank of America バンク・オブ・アメリカ IBD選考情報内定者インタビュー26卒|選考フロー全て解説
シティグループ投資銀行部門の強みや特徴、採用人数、選考フロー
商銀連携と質重視の投資銀行
カバレッジやECM、DCM、M&Aに加え、ESGに特化したチームを持ち、その専門知識をエクイティストーリー等に活かしています。グローバル95カ国の拠点と連携するネットワークも強みで、幅広いセクターに対応しています。日本では「件数より質」を重視し、クロスボーダーのバイサイドFA業務やディフェンスアドバイザリーに強みを発揮しています。日本製鉄とUSスチールの案件はその最たる例と言えるでしょう。日本のM&A市場には強気で、今後3〜5年で日本のM&A市場は倍増すると見込んでおり、積極採用で若手育成にも注力しています。チームは完全な分業体制ではなくカバレッジとM&Aチームが初期段階から一気通貫で案件に関与するため、若手から多様な経験ができます。真面目で落ち着いている、穏やかな方が多いのも、他の投資銀行と比べて特徴的でしょう。
シティグループ投資銀行部門の選考フロー・採用人数
【選考概要】
内定者数:不明
入社数:不明
【インターン選考】
フロー:ES・Webテスト→録画面接→集団面接→サマージョブ→勉強会2回→本選考ES→集団面接→冬インターン(勉強会の優秀者は冬インターンをスキップ)→スーパーデイ→部門長による最終面接
特徴:サマーインターン通過後に2〜3回の勉強会が実施され、そこでも評価が行われている。
【本選考】
フロー:ES・Webテスト→集団面接→冬インターン→スーパーデイ→部門長による最終面接
特徴:Webテストはサマーの結果を使いまわせる。インターン選考では最低限の金融知識が重要だが、本選考の最終段階では、それに加えて人柄や協調性、さらにシティへのロイヤリティまで幅広く問われる。この段階では特にロイヤリティが重視される。
なお、シティグループ投資銀行部門の選考の詳細については、以下の記事も是非ご覧ください!
citi シティグループ投資銀行部門(IBD)選考情報内定者インタビュー26卒|選考フロー全て解説
最後に
上記の選考内容からも分かるように、外資系投資銀行の選考は非常に厳しく長い道のりとなります。実際に、外資系投資銀行のIBDの採用フローは平均6ヶ月ほどに渡り、年間採用数は全社合わせて毎年40〜60名となっています。一度の面接で倍率が10倍近くになることも珍しくありません。選考においては、各ハウスの特徴や内定までのポイントを抑えて、十分な対策を練ることが重要です。
以下の記事では、外資系投資銀行の各フロー突破のコツを徹底解説しています。ライバルよりも早く、やるべき対策の解像度を上げたい方は、是非ご覧になると良いかと思います。
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【外銀IBD選考対策】バリュエーションの基本・前編(市場株価平均法・類似企業比較法)
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また、以下の記事では実際に外資IBD内定者らが本番さながらの模擬面接を行った様子が記録されています。質問内容や雰囲気など、外銀面接についての解像度が上がること間違い無しですので、ぜひご覧ください。
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【人物面接】IBD内定者の人物面接回答集〜面接本番における質問と受け答え事例(後編)〜
Alternative Internshipsでは、21卒以降内定付与数内7〜8割を占めています。説明選考会に参加後、「外資金融業界理解講座」等にご参加し、Alternative Internshipsを積極的にあなたの就職活動にご活用ください。
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