【26卒最新版】外資系投資銀行 投資銀行部門(IBD) 各ハウスの特徴・選考フロー概要紹介 - JPモルガン -
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投資銀行部門は企業のM&Aや資金調達、資本市場関連の案件の対応(IR戦略、アクティビスト対応等)のアドバイザリーを行っています。
米系のゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P. モルガン、バンクオブアメリカ、シティ、欧州系のUBSなどが主要企業として挙げられます。
他にも新卒採用をしているハウスはあり、欧州系のバークレイズやブティック系のラザード・フレール、ジェフリーズ、BDAパートナーズなどがあります。
なお、本記事では、JPモルガンについて説明していきます。
企業情報
J.P.モルガンは2024年のグローバルM&A市場でトップの座を占めており、取引額は9180億ドルに達しました。特に大規模な取引が増加し、1億ドル以上の案件が全体の取引額を押し上げました。また、J.P.モルガンはゴールドマン・サックスを抑えてこのランキングで1位となりました。
*参考:ION Analytics
一方、エクイティ・キャピタル・マーケット(ECM)の分野でもJ.P.モルガンは高い評価を受けており、主要な取引をリードしています。2024年のECM市場でも上位にランクインし、その堅実なパフォーマンスを示しています。
企業としての特徴として、J.P.モルガンは総合金融サービスを提供しており、投資銀行業務、資産管理、商業銀行業務、消費者向け金融サービスなど、多岐にわたる分野で活動しています。特に、グローバルなネットワークと豊富な資金力を活かし、複雑な取引にも対応できる能力が評価されています。
また、J.P.モルガンは高度な専門知識と経験を持つプロフェッショナルが多数在籍しており、革新的な金融ソリューションを提供することで知られています。社員は多様性に富み、コラボレーティブな雰囲気の中で働くことが奨励されており、これが高い業績の一因となっています。
詳細はこちら:企業・採用情報
選考情報
0.時期と流れ
採用:新卒国内採用
時期:6月下旬〜12月上旬
流れ:エントリーシート→動画面接→筆記試験→GD→集団面接→インターン→個人面接→内定
1.エントリーシート
英語で履歴書、カバーレターを提出する
2.動画面接
動画で答えるパートと文字を入力するパートに分かれている
過去質問例:
・(動画)必要な情報を収集し、それを使ってアクションプランを作成したプロジェクトの例についてお話しください。その時の状況、 あなたがとった行動、そして結果を説明してください。
・(動画)同僚にキーポイントを伝えるために、大量の情報を簡潔にまとめなければならなかった時のことについてお話しください。
・(動画)潜在的な問題に事前に気づき、実際に問題が起きる前に解決策を見つけ出した時のことをお話しください。 その時の状況、あなたがとった行動、そして結果を説明してください。
・(動画)30分後に時価総額50億ドルの企業のCFOとの会議が始まると想像してみてください。 事前に調べておくべきことは何だと考えますか?3つお答えください。
・(動画)Discuss a recent headline in the financial markets that caught your attention and why?
・(動画)Tell us about a recent successful experience in making a speech or presentation. What was the subject of the presentation? What made it successful?
・(動画)自分から取り組んで期待以上の結果を出した経験を教えてください。
・(動画)JPモルガン証券投資銀行部門に興味を持った理由は何ですか?英語でお答えください。
・学業もしくは課外活動において、これまでに表彰等をうけたことがありますか?あればその内容について教えてください。
・大学入学以降のアルバイト/インターン経験について、期間を含めてご記入ください。
・インターンにおける自分が出せる価値、頑張りたいことは何ですか?
・Tell us the reason why you are applying to this program.(400 words)
3.インターンシップ前面接
GD
学生4:社員2のグループディスカッション
過去質問例:
・リモートワークの是非
・とある企業の店舗を出すならどこにするか
・首都移転をするのであれば、どの県を選択するか
・将棋を世界に普及させるには
・貴方が親だとして子供に携帯電話を持たせるか
・JPが入っているビルに飲食店を作るとしたらどんなお店を出すか
・某レストランサイトに登録される店を増やすには
集団面接
学生4:社員2の集団面接
GDの後にそのまま行われる
過去質問例:
・JPモルガンの志望動機、その深掘り
・なぜインターンシップに応募したのか
・学生時代に力を入れたこと、その深掘り
・最近嬉しかったこと
・「働くとは」を1単語で3つ列挙する
・自分の強みと、それが自分の強みだと感じるようになった経験
・投資銀行部門のバンカーとして、これからどう働いていくべきだと思うか
・最近気になるニュースについて教えて
・宝くじを買うべきか否か
・大学で専攻している内容を教えて
・日本人がマスクを未だに着用しているのはなぜか
・モチベーションは何か
・JPモルガンに新卒で入るメリット
・働いてるときに最もきついと感じること
・マーケットが不安定な中で投資銀行としての提案をするにはどういったことに気を付けたらよいか?
・(英語)自分の好きなことについて20秒でプレゼン
・(英語)今日の面接の為に何を準備してきたか
・(英語)データ分析の経験はあるか
・(英語)趣味について
・(英語)気になるM&A
・(英語)好きな本
・逆質問
筆記試験
企業オリジナル問題
GD、集団面接終了後に実施するため、対面で受験する必要があるが、内容としては空欄補助と四則演算
4.インターンシップ
開催期間は3日間で15名の学生が参加
初日は講義とGDの後、個人課題のお題が発表され、最終日に社員に向けて発表がある
過去課題例:
・(GD)財務戦略やM&Aについての議論
・(GD)企業の決算資料についての議論
・(GD)ある企業の子会社スピンアウトによって企業価値は上がるか
・(GD)同業界3社のマルチプルの高い順番を資料から推測する
・(GD)大手エネルギー企業への買収提案
・(GD)某大手コングロマリット企業の企業価値最大化施策
・(GD)某大手企業に対する買収提案
・(個人課題)ある企業の企業価値をいかに向上させるか
・(個人課題)ある企業のマルチプルを向上させるための戦略
・(個人課題)株価の向上施策提案
・(個人課題)ある企業のバリュエーションが競合企業より低い理由と、改善策を考える
・(個人課題)同業界の東京証券取引所上場企業2銘柄に対する投資戦略の検討
・(個人課題)貴方がバイサイド企業で株式投資をする際に某大手菓子メーカーAかBどちらに投資するか
・(個人課題)公開情報から株を分析し、どちらの株に投資をすべきかを提案する
5.インターンシップ後面接
学生1:社員1の面接(25分程度×10回)
過去質問例:
・自己紹介(そこから派生した話題の深掘り)
・志望動機(なぜ投資銀行業界を志望しているか、なぜJPモルガンを志望しているか)
・学生時代頑張ったこと
・投資銀行の業務の魅力を一言で言うと何か
・自分の強み、その強みを投資銀行で活かせると考える理由、弱み
・挫折経験はあるか、その挫折経験は本当に挫折と言えるのか
・現時点で考えているキャリアプラン
・どんなバンカーになりたいか、入社してからどんな仕事をしたいか、関わりたいセクターはあるか
・バンカーにならないならどんな仕事をしてみたいか
・仮に競合他社と内定が被った場合承諾してくれるのか、本当にそうだと言えるのか
・仮に内定が出なかった場合、どこのオファーを承諾するつもりなのか
・インターンやこれまでの選考を通じて各社にどのような印象を持っているか、その中でなぜJPか
・他者の選考状況と、類似業界との比較
・将来どんな人間になりたいのか
・何歳まで働くつもりか
・日本の今の1番の課題はなんだと思うか
・最近気になったニュース
・気になるMA案件とその理由
・趣味について
内定者の決め手
・カバレッジとプロダクトチームが分かれておらず、営業からエグゼキューションまで全てを経験できる。
・若手のうちに営業から執行までを経験しておくことが可能である。また他ファームに比して人数が少なく、大型案件に絞っている。