【26卒最新版】日系投資銀行(IBD) 各社特徴・選考フロー概要紹介 -SMBC日興証券-
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目次
本シリーズでは、日系投資銀行各社の特徴と選考フローについて解説していきます。
日系投資銀行は、日系企業の中では高待遇が望めること、また外資系投資銀行よりも若手を育成する文化が根付いていることから、学生に人気がある業界です。
人気の日系投資銀行としては、独立系である野村證券、大和証券と、銀行系であるSMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券があげられます。これらの5つはまとめて五大証券と呼ばれます。
本記事では、そんな日系投資銀行の中でも五大証券の一角を占める、SMBC日興証券の特徴と選考フローについて概要をまとめていきます。
SMBC日興証券の企業情報
国内5大証券会社の1つであるSMBC日興証券は、2009年に三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に加わり、新たなスタートを切りました。同社の特徴は、銀行と対等な関係を保ちながら連携を図る独自のモデルにあります。他の証券会社では銀行がグループ内で優位に立つことが多い中、SMBC日興証券では証券会社としての自立性を強く保持しています。これにより、グループの方針に縛られることなく、柔軟で効率的なビジネス展開が可能です。また、社内には挑戦を奨励する風土が根付いており、社員同士が切磋琢磨できる環境が整っています。このような特徴から、金融業界でのキャリア形成を目指す人材にとって、魅力的な職場といえるでしょう。
SMBC日興証券の選考情報
0.時期と流れ(本選考経由の場合)
採用:新卒国内採用
時期:9月〜6月
流れ:エントリーシート → Webテスト → GD→インターンシップ → オープンジョブ → アドバンスミーティング →エキストラミーティング → 最終面接 → 内定
1.エントリーシート
エントリーシートでは、応募者の「証券営業としての素養」を評価します。そのため、「相手のニーズを汲み取る力」や「協調性」をアピールする内容が重要です。また、志望理由では、競合他社や業界との違いを踏まえ、「なぜSMBC日興証券を選ぶのか」を具体的に伝えることが求められます。
過去質問例:
- SMBC日興証券を志望する理由をご自身の体験と想いを踏まえ300字以内で記入してください。
- 当社は多様性の観点から、社員1人ひとりの個性を尊重しています。あなたを特徴づける個性を3つ、20字以内で記入してください。またそれぞれの個性について100字以内で説明してください。
- 当社では「人材ポリシー+1」を制定し、経営理念を体現するためには、「プロフェッショナル」「チームワーク」「挑戦」「親切で正直」が大切であるとしています。ご自身の体験において、これらを意識して行動した場面を振り返り、その体験について説明してください(4つの内1つを取り上げて300文字以内で説明してください) ※「人材ポリシー+1」については採用HP(人材育成・キャリア形成)をご参照ください。
2.Webテスト
玉手箱形式は、他社でもよく使用されるWebテストで、難易度はそれほど高くありません。しかし、制限時間が厳しいため、問題を解き終わらないケースが発生しやすいことが特徴です。
特に計算問題や論理問題で正確さとスピードが求められます。性格検査は選考に影響を与えないと言われていますが、企業の求める人物像に適した回答を心がけると良いでしょう。
形式:玉手箱
内容:言語、計数、性格
3.GD
親しみやすいような雰囲気を作り、他の学生が質問しやすいように自己紹介をすることを心がけましょう。なお、選考の際はGDと案内されますが、実際は自己紹介をする場所になるため、発表の順番で主体性を見せたり、自分の話を端的に論理性を持って伝えることを忘れないようにしましょう。
学生5〜6:社員1の集団面接(オンライン、30分)
過去質問例:
- 自己紹介
- 学生同士でお互いに気になる点を質問し合う
4. インターンシップ
インターンシップでは、与えられる課題に対して主体的に取り組むことが求められます。ケーススタディやワークショップでは、自分の考えを持ちながらも他のメンバーの意見を尊重し、チームとして成果を出す姿勢を示しましょう。また、プレゼンテーションでは、分かりやすく、論理的な構成で自分たちの提案を伝えることが重要です。さらに、社員との座談会では、業務のリアルな内容や企業文化を学ぶと同時に、自分の志望度をアピールする良い機会と捉えましょう。事前に質問を用意しておくことで、積極性や準備の姿勢を示せます。
過去質問例:
- 個人営業グループワーク
- お客様のニーズを引き出し、それに沿った解決策を班で考えて提案する
- 法人営業グループワーク
- 事業承継等のニーズを抱えてお客様に証券会社のノウハウを使って提案をする
5.オープンジョブ
オープンジョブでは、参加者の「業務理解度」や「証券業界への適性」が見られます。プログラムを通じて、業務への興味や熱意を示すことが重要です。また、ケースワークやディスカッションを通じて、論理的思考力やチームワーク能力を発揮することが評価につながります。座談会では、社員とのコミュニケーションを通じて自分のキャリアビジョンや志望理由を明確に伝えることが大切です。
過去質問例:
- お客様役の社員の方からのヒアリングを通して、お客様が求める株を提案する
- SMBC日興証券の業務内容体験
- リテールの模擬ワークショップ
5.アドバンスミーティング
学生1:社員1の面接(30分)+webテスト(企業オリジナル)
過去質問例:
- 小学生〜高校生の時にどんな人間だったか
- インターンシップの感想
- 証券業界の志望理由
- SMBC日興証券の志望理由
- 逆質問
6.エキストラミーティング
学生1:社員1の面接(30分)+小論文(2〜3つの質問に200文字程度で回答)
過去質問例:
- 小論文の内容について
- 留学経験について
- 大学・学部を選んだ理由
- 学生時代に力を入れたこととその深堀
- 就活状況
- 証券業界の志望理由
- SMBC日興証券の志望理由
- 逆質問
7.最終面接
学生1:社員1の面接(30分)
最終面接は、選考の集大成として、これまでの選考での内容を踏まえつつ、最終的な意思確認が行われます。特に「志望理由」と「入社意思」が重要視されます。同社ならではの特徴や魅力をしっかりと理解した上で、他社ではなくSMBC日興証券を選ぶ理由を具体的に述べる必要があります。また、証券営業の厳しさに対する覚悟や、自分がどのように貢献できるかを明確に伝えることが大切です。
過去質問例:
- 証券業界の志望理由
- SMBC日興証券の志望理由
- 選考状況
- 今後のキャリアプラン
- 学生時代に力を入れたこととその深堀
- なぜその部門か