【外資戦コン・外銀志望27卒必読】就職活動全体像・抑えておきたい就活スケジュール解説!
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目次
就活解禁日を待たずに動くメリット
「就活解禁」の形骸化
政府が定めた就活スケジュールによれば、26卒の就活解禁は「大学3年生の3月に就活情報の解禁」、そして「大学4年生の6月頃から選考開始」となっています。このスケジュールを見て、「まだ自分には時間がある」と思っていませんか?
就活は「解禁日」を待たずに早めに動き出した方がキャリア最大化に繋がることが多いです。リクルートの調査によると、2023年卒業予定の学生の42.4%が、卒業・修了前年次の6月以前から就活を始めています。このデータからもわかるように、早めに動くことで他の学生に差をつけることができます。さらに、卒業年の5月時点での内定率も年々上昇しており、25卒を対象とした調査では7割を超えています。早期から就活を始めるメリットは、倍率の高い人気企業や外資系の企業への就職を目指す学生においては特に顕著です。就活は、人生においてある程度最後の公平な機会であり、開始時期の数ヶ月の違いが生涯年収において数億円以上の差になる可能性もあります。
外資系企業での早期就職活動の重要性
特に上位校の学生に人気のある外資系戦略コンサルティングファームや外資系投資銀行では、大学3年の8月ごろにサマーインターンが行われます。これらのインターンはジョブとも呼ばれ、そこでの振る舞いが選考に直結するため、早めに対策を始めることが重要です。企業によっては、このサマーインターンを通じて新卒採用の5〜10割が決まってしまいます。就活解禁時期である翌春に採用活動をしている企業もありますが、春採用枠は数人程度としている企業がほとんどです。これは、過去の採用活動において結果から算出されており、サマーインターンには優秀な学生が集まってくるため採用枠も多い、ということです。実際に戦略コンサル内定者内においても、採用時期の違いによって、内定者研修・入社後の活躍度合い等で差がうまれている場合も多々あります。
日系人気企業も早期に接点を作ることが重要
上記状況のため、日系企業が選考を開始する翌3月時には、すでにマーケットに優秀層が減っている、ということから(経団連がルール変更をした理由の一つ)日系企業でも、就活解禁前にサマーインターン等を通じて早期選考を行ったり、内々定を出したりする企業が増えています。経団連に所属している企業でも、9月中下旬に内々定を出している企業も複数社あります。日系志望でも、インターンなどへの参加を通じて早期に企業との接点を持つことが求められてきています。
サマーインターンに参加することで、企業の文化や業務内容を理解するだけでなく、その後の選考を有利に進めることが可能です。選考に、インターン時の評価は利用できないという前提はあるものの、企業側もコストを割いて実施している以上、何かしらの採用につながる要素があるという前提で考えておくのが良いでしょう。
また、夏までは外資系企業やベンチャー企業の選考を通じて就活経験を積み、その後人気企業の就活に臨む、という学生もいます。企業によっては、他社評価、すなわち他社の内定を取得しているか、を評価軸の一つとしているところがあります。そのような企業では、他社の内定を持っていることが選考に有利に働くことがあります。
就活を早めに始めるメリット:
大学生活は4〜6年長くても9年ですが、仕事に携わる期間は、40~50年です。早期からキャリアについて考えることは、プラスになります。キャリアを考える上での一つの選択肢である「就職」を選択をするのであれば、どの業界を志望するにしても、早くから始めることで、余裕を持って準備を進めることができます。企業研究や自己分析、エントリーシートや筆記試験の準備など、就活には多くのタスクがあります。早めに動くことで、これらのタスクを計画的に進めることができ、選考にも落ち着いて臨むことができるでしょう。
「大学は学ぶための場所であり、就職のための場所ではない」と考えている方も多いと思いますし、大学側も就職活動等を抑えるベクトルが働くと思います。が、企業側が求める人物像はあくまでも「ビジネスができる人材」です。大学が輩出する学生像とはギャップがありますので、その点を頭に入れておくことが重要です。
就活スケジュールの全体像を知ろう:いつから何を始めるべきか?
就活のスケジュールは企業ごとに異なりますが、一般的な流れを把握しておきましょう。ここでは、外銀・外コンと日系人気トップ企業の二つを例として取り上げます。選考プロセスや開始時期に違いがあるため、それぞれの特徴を理解し、適切なタイミングで行動することが求められます。
外資系企業(外銀・外コン)のスケジュール(夏インターン経由の場合)
外資系企業の場合、就活スケジュールは以下が一般的な求職支援サイトに掲載されています。
- 〜4月:自己分析、業界・企業研究、英語力の向上
- 5〜6月:エントリーシート提出、筆記試験
- 7月:面接、グループディスカッション
- 8月:インターン
- 9〜翌1月:インターン後面接、内定
外資系企業は早い段階から選考が始まるため、4月より前からの準備が不可欠です。英語力を含む基本的なスキルの向上や企業研究を進めることで、選考のスタートラインに立つ準備を整えましょう。
日系人気企業のスケジュール(夏インターン経由の場合)
日系企業の場合、就活スケジュールは以下が一般的な求職支援サイトに掲載されています。
- 〜6月:自己分析、業界・企業研究、英語力の向上
- 7〜8月:エントリーシート提出、筆記試験、面接
- 8〜9月:サマーインターン
- 10〜翌1月:OB訪問、早期選考、内々定
- 翌3月~:内定出し
日系企業では、一般的に年明けから本選考が始まりますが、インターンを経由した早期選考が行われることも多くなってきています。サマーインターンに参加することで、企業との接点を増やし、選考準備を進めましょう。また、OB訪問も秋から冬にかけて行うことが一般的ですが、こちらもまた企業理解を深めるための重要なステップです。
スケジュールを知ることの重要性
それぞれの企業がどのようなスケジュールで採用活動を進めるかを理解することで、適切なタイミングで準備を進めることができます。特に、外資系企業と日系企業の両方を志望する場合は、それぞれのスケジュールに合わせて計画を立てることが成功の鍵となります。まずは自分の気になっている業界や企業がどのようなスケジュールで選考を行っているのか、情報収集するところから始めてみましょう。
成功するための就活スケジュールを逆算する方法
就活の成功には、計画的なスケジュール管理が欠かせません。早い段階から逆算して準備を進めることで、選考において有利に立つことができます。例えば、外資戦略コンサルを目指す学生は、下記のようなスケジュールが主流となっています。年々早期化が進行しており、毎年2週間ずつ早まっている印象です。
- 〜2月:自己分析、業界・企業研究、英語力の向上
- 3〜6月:エントリーシート、筆記試験、ケース面接
- 6〜7月:ケース面接
- 8〜9月:サマーインターン
- 8月~:内定出し
各種選考の計画的な対策
就活の選考プロセスで課される各種テストやワークには、それぞれに準備期間が必要だと考えておいた方が良いでしょう。筆記試験、グループディスカッション、ケース問題など、就活でよくみられるこれらの課題は、今まであまり取り組んだことがない人が多いのではないでしょうか。これらは、最初はとっつきにくいように見えるかもしれませんが、事前の準備によってある程度の対策が可能です。各種選考プロセスのスケジュールを把握し、それらに向けて十分な時間を確保しておきましょう。対策することで、本番でも自信を持って臨むことができ、良い結果につながります。Alternative Careersでは、戦略コンサル・投資銀行・事業系等コース別に選考対策講座を、各業界出身者が講師として運営しています。
取捨選択をうまくしよう
大学生として、学業や部活など、就活にばかり時間を割くわけにはいかないという人もいるでしょう。就活とそのほかのバランスも考慮した計画を立てることが必要です。就活の出だしに遅れてしまった、他に取り組んでいることがあり就活にあまり時間を割けない、などと感じている場合は、就活の時期や業界を最初から絞り込むことも戦略の一つです。例えば、希望の業界や業種を決めないまま、やみくもにインターンにエントリーしていないでしょうか?インターンに参加することは業界理解や企業理解に非常に役に立ちますが、選考プロセスや数日にわたるグループワークなど、そこには多くの手間と時間がかかることも頭に入れておかなければなりません。インターンなどにエントリーする前に、参加目的は何か?時間を使う目的は何か?を考えておくことが必要です。
大学1〜2年時から準備できること:今からできるステップとは?
大学1、2年生にもできる準備は多くあります。これらのステップに早めに取り組むことで、就活のスタートをスムーズに切ることができるでしょう。
社会人・就活経験者から話を聞く・先輩にアドバイスを求める
大学の先輩などに話を聞いておくことで、就活の流れや具体的な準備の方法を把握することができます。あくまでN=1、ビジネスの経験は実際にしていない一就職活動経験者の意見として受け止める必要はありますが、就活が本格化する前にこうした情報を収集しておくことで、スムーズに活動を進めることができるでしょう。
社会人と会う際は、バックグラウンドや年齢を鑑みる必要があります。マジョリティのキャリア観は、時代背景・社会情勢等が反映されやすいです。基本的には「自分のキャリア選択は正しいと考えている社会人」という前提で、情報収集をするのが良いでしょう。OBOG訪問等もありますが、「仕事」で訪問対応しているため、自社への動機形成が目的である、ことが前提となります。
早期から参加できるイベントへの参加
企業説明会やOB訪問は就活生のためのものと思っていませんか?インターンシップの参加対象は全学年であることもあり、大学1、2年生でも参加できることがあります。早くから企業や業界についての理解を深めることで、今後の人生についてより深く考えるきっかけができるかもしれません。キャリアイベント等にも積極的に参加し、情報収集を行いましょう。
英語力や業界知識の習得
海外でのキャリアも検討されている方は、就活が本格的に始まる前に、英語力を向上させたり、業界で必要とされる知識の習得を進めたりすることで、余裕を持って就活を始めることができます。例えば、外資系企業を目指す場合、英語の資格をとったり、関連するビジネススキルを学ぶことが有利になります。業界に特化した資格の取得も、志望企業へのアピールポイントとなります。これらの準備には数ヶ月〜数年と時間がかかるため、大学1、2年生のうちから取り組んでおくとよいでしょう。例えば、今後ビジネスでキャリアを積む上で必要と言われているSTEM教育・STREAM教育等大学で実施されていない場合は、学外で学ぶ必要があります。
英語の資格勉強に関しては注意が必要です。キャリアセンターや社会人の方にTOEICの勉強を勧められることがあるかもしれませんが、多くの場合企業側はTOEICを足切り程度にしか利用していません。ビジネス英語が使えるかどうかの証明には、スピーキング能力を測ることができるTOEFLやIELTS等が使われます。
長期インターンを活用する
長期インターンには、興味ある無しに関わらず、目的を持って参加することで、実際の業務を体験したり、自分の適性を確認したりすることができます。長期インターンへの参加経験は、企業へのアピールポイントにもなり得ます。
終わりに
いかがだったでしょうか。就活の一般的なスケジュールについて解説をしてきました。これから就活を始める方々の力にすこしでもなれていたら幸いです。
オルタナでは、他にも選考体験談や就職活動に役立つ記事を発信しておりますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。また各種選考対策講座も提供しておりますので、ぜひ皆様の成長のためにご活用ください。皆様とお会いできることを楽しみにしております。