【26卒最新版】NRI(野村総合研究所)経営戦略コンサル部門の特徴・選考フロー概要紹介
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本記事では、NRI(野村総合研究所)の経営戦略コンサル部門の選考プロセス全体像から、筆記試験の攻略法、面接のコツまで、NRI選考対策を徹底解説しています。選考の各ステージで必要なスキルや準備方法を分かりやすく紹介し、準備方法について、わかりやすく、実践的なアドバイスをご紹介します。
企業情報
NRI(野村総合研究所)は、1965年に設立された日本を代表するシンクタンクおよびコンサルティング会社です。NRIは、経済、産業、技術の研究を通じて、政府や企業に対して戦略的なアドバイスを提供し、社会課題の解決を目指しています。また、ITソリューションの提供にも力を入れており、システム構築や運用、アウトソーシングなどのサービスを幅広く展開しています。NRIのクライアントには、金融、製造、流通、通信など多様な業界の大手企業が含まれており、高い信頼と実績を誇ります。さらに、グローバルなネットワークを活用して海外市場にも積極的に進出し、国際的なプロジェクトにも携わっています。NRIは、「未来創造の知恵と実践」を企業理念とし、持続可能な社会の実現に貢献するための活動を続けています。
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選考プロセス
NRI(野村総合研究所)の経営戦略コンサル部門の選考プロセスは、他の企業と同様にいくつかのステージに分かれています。以下はその概要です。
時期と流れ
時期:夏・冬・本選考の3回申し込むことができる。時期が遅くなるにつれて枠は減る。
夏:5月~11月
冬:11月~3月
流れ:ES→WEBテスト→1次面接→2次面接→インターン(5days)→部長面接→役員面接→人事面接
エントリーシート
ESがあまり読まれないと言われる他のコンサルファームと比較した際、NRIの経営コンサルタント部門ではESもしっかり見られており、落ちる人も続出しているため、短い字数で自身の経験や能力をわかりやすく書く必要があります。
ESの内容がその後の面接で面接官に質問される内容になるため、面接で深堀をされる前提でESを書きましょう。特にESの設問項目の2問目は、後の2次面接で面接官とディスカッションを行うため、論理の飛躍がないように書くこと・面接で話すことを踏まえて深くディスカッションできるテーマを選ぶことを心掛けましょう。
過去質問例:
・あなたが大学入学後、「乗り越えた困難」または「挑戦し成し遂げたこと」を具体的に教えてください。特に、目標達成に向けて課題・ハードルだと考えた点、その原因、及び自分なりに創意工夫した課題解決方法を重点的に教えてください(400文字以内)
・広く知られている企業・中央省庁・地方自治体から1つ選び、あなたなりの視点から、その主体が今後直面するであろう重大な問題点を1つ挙げてください。その上で問題の真因を明らかにし、その主体がとるべき解決策を、あなたが経営戦略コンサルタントになったと仮定して、提案してください(400字以内)。
・あなたという人物を一言(最大30字)で表現してください。また、そのように考えた理由を象徴的なエピソードを踏まえて教えてください。(300字以内)
・広く知られている企業・中央省庁・地方自治体から1つ選び、あなたなりの視点から、その主体が今後直面するであろう重大な問題点を1つ挙げてください。
その上で問題の真因を明らかにし、その主体がとるべき解決策を、あなたが経営戦略コンサルタントになったと仮定して、提案してください(400字以内)
・このキャリアフィールドで実現したいこと、および実現する場としてNRI(若しくはNRIセキュア)を志望する理由をお書きください。(500文字以内)
・現在の研究テーマやゼミの内容、もしくは学生時代に最も力を入れて勉強したことについて説明してください。特に、自分ならではの創意工夫をした点や自身にとっての気付きがあれば、具体的にお書き下さい。(500文字以内)
・これまでの経験の中で、あなたが周囲を巻き込んで行った新しい挑戦について教えてください。なぜそのような挑戦に至り、また周囲にどのような影響を与えたかについても具体的にお書きください。(500文字以内)
・NRI経営コンサルティングコースのインターンシップで、経験したいことや期待することを教えてください。また、そう考えた理由についても併せて教えてください。
・あなたという人物を何らかのモノ(最大10字)で表現してください。 また、そのように考えた理由を、あなたの特徴やこれまでの経験を踏まえて教えてください。(200字以内)
webテスト
夏インターン・冬インターン・本選考ともにSPI(テストセンター)で、1次面接と合わせて選考が行われます。性格検査も見られているため、NRIのカルチャーを事前に見て回答する必要があります。
形式:SPIテストセンター
内容:言語、非言語、性格
インターンシップ前面接
1次面接
学生3:社員1の集団面接(30分ほど)
別の学生のES内容(1問目)に関して、各人がその場でお題を与えられます。担当になった学生の発表(1分間)と面接官からの質疑応答の後、最初の仮説に答え、数分間の質問のやり取りをした後に最終的な回答と、面接官からの質疑応答を行います。この流れを全ての学生が終わるまでローテーションされます。
この形式は必ず行われるわけではなく、面接官によっては要約はしないなど違う形式で行う場合もあるので注意してください。集団面接としては特殊な形式であるため、事前にこの形式で練習することが有効な対策になると考えられます。
過去質問例:
・(自分のES内容に関して)なぜその媒体を選んだのか
・(自分のES内容に関して)他の媒体の候補には何があり、選ばなかった理由は何か
・(自分のES内容に関して)自分が始めたことを将来的にはどうして発展していきたいのか。など
・(自分のES内容に関して)周囲との関わり方はどのようなものだったのか
・(自分のES内容に関して)自分だからこそ実現できたのはどの部分か
・(他人の発表を聞いたことに対して)仮説が変化したようだがそれはなぜか
・(他人の発表を聞いたことに対して)どのような要素でそう判断したのか
2次面接
学生5:社員2のGDと集団面接(1時間ほど)
最初にGDが行われます。お題が与えられた後、5分間の個人ワークを経て、1分間で発表を行います。その後、30分間のグループワークが行われますが、結論を発表する時間はありません。また、終了時刻がアナウンスされないことも特徴の1つになっています。
次に、ES内容(2問目:自分が興味を持った企業・自治体の課題や今後行うべき施策を問われており、筆記ケースに近い形になっています)に関して、2人の面接官から鋭い質問をされます。ただ、事前に自分が書いたお題をリサーチを含めて深堀をし、想定される質問を考えておけば対応できると考えられます。また、指名された学生は話を聞いて別の解決策を提示する必要があり、それに対する面接官からの質問が1〜2個あります。1次と同じく特殊な形式であるため、事前にこの形式で練習することが有効な対策になると考えられます。
GD過去質問例:
・日本発で次のグローバルスタンダードとなり得るサービスやプロダクトは何か
・日本で現在一部の人に使われているサービス、商品の中で2030年には日本全体の人か使うようになりそうなものを1つ挙げる
・NRIは新卒コンサルタントの採用を拡大すべきか否か
・無条件で何か1つを自動化できるとしたら何を自動化するか
インターンシップ
開催期間は5日間で30名の学生が参加し、5人程度でチームを組み、1つのお題に取り組みます。積極的な発言、リーダーシップをとることが重要です。アウトプットのインパクトが大きい部分に携われるとなお評価されます。 5日間と長い日程のため、思考体力も必要になります。 またGDと同様に、他の外資コンサルと比較すると、他人に話を振ることや、1人でワークを押し進めない協調性がかなり重要視されているように思われます。
参加者の属性:東京一工早慶旧帝理系院生で9割
評価官の人数:メインメンターが1人、メンターが普段の仕事で所属しているグループのマネージャーがサブのメンターとなっています。加えて人事3人と、グループに所属する現役のコンサルタントが5〜8人、時間を見つけては部屋に来て、ディスカッションをします。上記にあげた全員が評価をしています。
お題:ある企業が経営上の判断を試みようとしているがそれを行うべきか行わないべきか(基本的に過去にNRIが行ったプロジェクトに基づくもの)
流れ:1,3日目に人事と15〜30分程度面談を行います。1日目は1次面接・2次面接の良かった点と改善点を提示してくださり、改善点をインターンでどう直していくかを話します。3日目はインターン途中の自分自身のFBをされます。5日目の発表が終わったあとに、マネージャークラスの方と1:1で面談を行います。ここではインターン全体のFBをいただきます。
インターンシップ後面接
部長面談
学生1:社員3の個人面談(30分×2セット)
部長が候補者と一緒に働けるかどうかを見ています。NRIでやりたいことに関しては厳しい質問も多くされるため、インターン後面談での壁打ちで入念に対策をするだけでなく、面接の練習を複数回行う必要があります。 文系の学部生だとフェルミ推定やケース面接で聞かれるような質問をされる場合があるので注意しましょう。厳しい質問が飛んでくる面接ではあるが、雰囲気は穏やかであるように思います。
過去質問例:
・自己紹介と志望動機
・ゼミの研究内容と深堀
・NRIでやりたいこととそれをやりたいと思ったきっかけ
・関わりたい業界は何かとその深掘り
・なぜ他の業界、官僚ではなくコンサルなのか
・数あるコンサルファームの中でNRIを志望する理由
・将来どのようなコンサルタントになってどんな企業にどんな提言をしたいか
・コンサルをやるにあたって、あなたの強み・発揮できる性格は何か
・苦手な状況、理不尽な状況に置かれたときにどうやって乗り越えるか
・1回目の面接で言い残したことはあるか
・自分は周囲からどういう性格と言われるか
→その性格で得したこと損したことのエピソードを話して
・学生時代力を入れたこと
・研究テーマとその深掘り
・インターンの感想
・配属されたグループとお題はなんだったか
・引き継ぎで聞いているあなたの関心とは異なるお題だったようだが、その点はどう感じたか
・OG訪問の感想
・最近の気になるニュース
→挙げたもの以外で気になる領域はあるか
役員面接
学生1:社員1の面接(15分)
部長面接と同様に役員面接でもNRIでやりたいことや過去の経験を聞かれます。部長面接を突破し油断しがちであるが油断せずに挑んでほしいです。
過去質問例:
・NRIを志望する理由
・コンサルを志望する理由
・今までの選考で自分とのギャップを感じていないかなど
・興味のある領域について何が問題なのか
→どうしたら解決できるのか、それに対してNRIはどのようなことができるのかなどを深掘りされる
・学生時代に力を入れたこととそれについての深掘り
人事面接
学生1:社員1の面接(30分)
役員面接までと同様にNRIでやりたいことを聞かれるが、厳しい深堀りはされないです。カルチャーフィットがかなり見られているように思われます。
過去質問例:
・インターンシップの感想
・学生時代に力を入れたこととその深掘り
・コンサルタント業界、NRIへの志望動機について
・他の業界を見ていないのか
・他の業界ではなくなぜコンサルを選んでNRIを第1志望としているのか
・コンサルタントとしてやってみたいこと
・関心のある領域に関するディスカッション
・今後の自分が活躍するためのアドバイス
・逆質問
NRIやコンサルの対策には以下の記事も併せてご確認ください。
・【一から解説】「コンサルティング」「コンサルタント」とは?業務理解・仕事理解