【26卒最新版】広告業界の特徴・選考フロー概要紹介 - 電通 -
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このシリーズでは、広告業界の特徴と新卒採用選考フローを紹介しています。本記事では、選考プロセス全体像から、筆記試験の攻略法、面接のコツまで、電通選考対策を徹底解説しています。選考の各ステージで必要なスキルや準備方法を分かりやすく紹介し、準備方法について、わかりやすく、実践的なアドバイスをご紹介します。
電通の企業情報
電通は日本の広告代理店業界において最大手として君臨し、グローバルな展開でも大きな影響力を持つ企業です。国内では、デジタルマーケティング分野の強化を図るため、セプテーニとの資本業務提携を進め、効率的な運営を目指しています。さらに、電通はコーポレート機能の強化を図るため「電通コーポレートワン」を新設し、企業内の管理業務の効率化と精度向上を実現しました。近年では、海外市場における積極的なM&A戦略も目立ち、米国や英国などの企業を買収し、グローバルな広告業界での地位をさらに確固たるものにしています。これにより、広告代理店業務だけでなく、デジタルコンテンツや顧客体験マネジメントの分野でもリーダーシップを発揮し続けています。
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電通の選考時期と流れ
時期:夏・冬・春の3回申し込むことができます。夏・冬には採用選考直結型インターンシップを行い、優秀層は早期選考に招待されます。また、本選考は冬、春に行われます。
なお、26卒の選考スケジュールは以下の通りです。
11月選考(冬選考):60人内々定予定
3月選考(春選考):80人内々定予定
※冬の選考に参加した方が、改めて春選考にエントリーすることは可能です。
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流れ(本選考):ES・webテスト→1次面接→2次面接→グループディスカッション→3次面接→内定
電通のエントリーシート
ESでは、ユニークな発想と自己分析が鍵です。特に「もっとこうなると素敵だな」という質問では、常識にとらわれない発想力が求められています。自分の経験を振り返り、ユニークかつ自己らしい視点で物事を表現できるかが評価のポイントとなります。
過去質問例:
- これまでに取り組んできたことが合計100%となるように要素を分解してください。(各15文字以内)
- 現在のあなたを形成している、人生の3大エピソードを教えてください。(400文字以内)
- あなたの周りにある「もっとこうなると素敵だな」と思うものを教えてください。(400文字以内)
- 自分で自分を抑えられないほど夢中になっているものについて教えてください。(400文字以内)
- 学業・クラブ活動以外の課外活動があれば教えてください。(400文字以内)
選考のコツ
まずは、自分の個性や価値観をしっかりと把握し、それに基づいたエピソードを選びましょう。電通が求めるのは「ユニークな発想力」なので、日常生活で気づいた違和感や改善点を具体的に表現することが重要です。自分の考えをシンプルにわかりやすく、そして面白く伝えるように心がけてください。
電通のwebテスト
電通のwebテストは、SPIテストセンター形式のテストが採用されています。出題科目は言語、非言語、構造把握、性格診断の4つです。過去問題や模擬試験を活用し、問題形式に慣れておきましょう。特に、問題に対するスピーディな対応を意識し、わからない問題は素早く飛ばす判断力を養うことも重要です。
webテスト
形式:SPI
内容:言語、非言語、構造把握、性格診断
電通の面接
面接を通して重要になるのは、「アイデア×実現力」、そしてコミュニケーション力です。他社には考えつかない飛び抜けたアイデアを考え、人から愛され信頼されることができる学生を求めているということを念頭に置いて選考に取り組みましょう。
1次面接
1次面接では、学生1:社員1の個人面談(30分)が行われ、応募者のコミュニケーション力と自己分析力が重点的に評価されます。質問内容は比較的基本的なものが多いですが、自己紹介や学生時代に力を入れたことに関しては、面接官に「もっと話を聞いてみたい」と思わせる具体的なエピソードが求められます。
過去質問例:
- 自己紹介
- 学部に関する質問
- 学部を選んだ理由
- 他の選択肢はあったのか
- 学部を選択した決め手
- ESに記入した内容を確認する質問
- なぜその活動をしたのか
- 活動の内容の確認
- 大変だったこととその乗り越え方
- 他社選考状況
- 他社の内定は持っているか
- 志望動機
- なんでその志望動機を抱いたのか
- 他者と関わるうえで気を付けていること
- チーム内での立ち位置
- 人に意見を言うことは苦手か
- 人生で1番怒ったこと
- 今までにピンチだと感じた経験
- 苦手なことの克服方法
- 自分を一言で表すと
- ビジネスパーソンになるうえで大切だと思うこと
- 電通でやりたいこと、興味のあること
- 他の企業や業界ではない理由
- 最近ハマっていること
- 人生で一番挫折だった瞬間
- 他に話したいことはあるか
- 逆質問
2次面接
2次面接では、学生1:社員2の個人面談(30分)が行われ、1次面接での内容をさらに深堀りされることが多く、特に「電通で何をしたいのか」「なぜ電通なのか」という質問に重点が置かれます。電通に対する志望度の高さや、実際に働く上でのストレス耐性を確認される場でもあります。部長クラスの面接官が参加し、質問の意図は「本気度」を見極めることにあります。そのため、電通でのキャリアプランや志望動機を具体的に語れることが求められます。
過去質問例:
- 自己紹介
- 学生時代に1番力を入れたこと
- ESの内容の深掘り
- なぜそれに興味をもったのか
- どんな困難があったか
- 困難をどのように解決したか
- 今の世の中について、変えたいこと
- 人生で最も熱中したこと
- なぜそれに熱中したのか
- 誰が協力してくれたか
- 他に熱中したことはあるか
- 結果はどうだったのか
- そこから得られた学びは何か
- どの職種にいきたいか
- なぜその職種か
- それにまつわる事例は何があるか
- やってみたいことはあるか
- 自分が一番行動力を発揮したなと思える経験
- 人生で一番大事にしていることとその具体例
- 志望動機
GD
GDでは、学生5~6:社員2のGD(2.5時間)が行われ、個人のアイデアのユニークさだけでなく、チームメンバーと協力しながら課題を解決する力が重視されます。ディスカッション中に目立とうとするのではなく、他のメンバーの意見をうまく引き出し、意見を融合させて新しいアイデアを生み出す力が試されます。
また、広告代理店業界はチームワークを重視するため、他者と円滑にコミュニケーションを取りながらアイデアを作り上げる能力が求められます。結果としてチーム全体の成果に貢献できるかが評価ポイントとなります。
過去質問例:
- ◯◯なプラン(今までにない新しいアイデア)をチームで考えて面接官に提案せよ
3次面接
3次面接では、学生1:社員2の個人面談(45分)が行われ、意思確認の場であり、これまでの選考で評価された内容をさらに深掘りし、最終的に電通への熱意や志望動機、入社後のビジョンを確認される場です。質問の内容自体はシンプルですが、これまで積み重ねてきた対話を踏まえ、最も説得力のある形で自身の考えを伝える必要があります。
また、面接官は役員クラスであり、会社の将来を担う人材としての総合的な適性が問われます。電通の一員として活躍する姿がイメージできるか、ビジョンが明確であるかが重視されます。
過去質問例:
- 自己紹介
- 学生時代に力を入れたことについて
- 所属していた組織の課題は?
- 課題を解決するとしたらどう解決する?
- 苦労したことは何か
- 電通で成し遂げたいことは何か
- 理由は何か
- 具体的な事業案はあるか
- マーケティングとは何か
- 電通に対する印象
- 面白いと思った商品とその理由
- これまでにした大きな決断は何か
- 高校時代にどんな経験をしてきたか
- 周りにどんな人だと言われるか
- どんな時間の使い方をしているか
- OB訪問はどれくらいしたか
- 印象に残っている人はいるか
- 何かエピソードはあるか
- 印象はどうだったか
- 他社の選考状況
- 他社と電通の違いは何か
- 志望動機
- 入社後にやりたいこと
- やりたいことができない時にどうするか
- 博報堂は見ていないのか
- 現時点の人生は何点か
- 最後に一言あれば
まとめ
電通の最終面接では、志望動機や入社後のビジョンをしっかり伝えることが鍵となります。これまでの選考で問われた発想力やユニークさを維持しつつ、電通で何をしたいのか、どのように貢献したいのかを具体的に説明しましょう。また、電通を選んだ理由や、他の企業との差別化も重要です。自分の強みを活かして、電通でどのように成長し、独自の価値を提供できるかを明確に伝えることで、最終面接を突破する可能性が高まります。