【アーサー・ディ・リトル 戦略コンサルタント 新卒採用 21卒 夏 選考情報】
更新日:
企業名 : アーサー・ディ・リトル
受験時期 : 2019.6-2019.10
受験コース : 戦略コンサルタント
選考情報
選考 : サマーインターンシップ
選考フロー
6月上旬 ES
7月上旬 GD
8月上旬 インターン
9月上旬 1次面接
9月中旬 2次面接
10月中旬 3次面接
内定者数 : 8人
エントリーシート
質問項目
①学生時代に一番力を入れて取り組んだことと、そこから学んだことは何かを記述ください(300字)
②自分が世の中でいちばん詳しいと思うことについて教えてください(例えば、「自分の家族について」など、個人的なことは除きます)(400字)
評価ポイント
①総論として、論理的な文章を書けている。
②2問目については、「どの観点・条件において自分が最も詳しいといえるか」の説明に力を入れる。
結果連絡の時期 : 〆切の10日後
グループディスカッション
何次選考 : ES通過者全員が参加する。GD通過時点でインターンの日程調整が始まる
学生の人数 : 10人
参加者数特性 : 東大・東工大・早慶がほとんど。文理比率は3:7ぐらい。
質問内容 : 「厚労省をクライアントと仮定し、自殺の減少のために有効な打ち手を提案せよ」
- 自己紹介[10min] →名前のほか、ESに記入した「自分が世の中で一番詳しいと思うこと」について簡潔に説明。たまに面接官から質問される
- 個人ワーク[5~10min] →お題提示後、個人でワークに取り組む。A4のコピー用紙を自由に使ってよいが、発表でそれを効果的に用いる必要はない
- 発表[10min] →30秒/人で個人ワークの発表。面接官から1,2問質問をされる。詰められる感じはない
- GD[20~30min] →2グループにわかれ発表。前出のコピー用紙とホワイトボードを自由に使ってよい。
- 発表[10min] →各グループ、コピー用紙かホワイトボードを用いて発表。面接官から2,3問質問される。
- 逆質問[15min] →フランクな形で行われる。インターン選考なので、逆質問を通して企業理解を測る、みたいな意図はないと思う(私が参加した回は質問が早々に尽きて2人の面接官の掛け合いみたいになった。それはそれで面白かったが)
面接官の人数 : 2人
評価ポイント
①個人ワークの内容の筋の良さ(これはかなり見られている。具体的には、指定されたクライアントだからできるような施策になっているか、課題の洞察ができているかetc...)
②GDでアウトプットの価値向上に貢献しているか(積極性はあまり見られず、むしろ都度都度のコメントの質の良さが問われる。ファシりたがるタイプはやや不利)
③質問への回答(普通この角度からツッコまないだろ、というような質問をされるが、それに対してテキパキと間を開けすぎず答えられるか)
④GDでの協調性(これは直接FBされたわけではないが、インターン参加者・内定者の雰囲気としてガツガツした人が少ないことは一貫していたのでGD段階でスクリーニングをかけていると思う)
インターン・ジョブ
期間 : 4日間
参加者数特性 : 9人。慶應の学部生(文系)3人、東大・東工大・京大の院生(理系)6人。全般的にギラギラ、ガツガツした人は多くなく、温和な人が多い
課題・テーマ : 10年後の国内シニア事業戦略の立案。企業例は以下の通り[大手飲料メーカーK社、大手ゲームメーカーS社、大手化粧品メーカーS社]
課題の進め方 : 4日間通してグループワークを行う。事前配布資料はなく、公開資料などからクライアントが持つアセットを洗い出し、国内シニア事業の事業内容・ターゲットを選定する。中間発表までに事業内容の粗々まで固めた上で、中間発表以降はターゲットのニーズをマクロ環境分析等で深堀り、事業内容のブラッシュアップを行った。
中間発表は2日目の午後、最終発表は4日目の夕方。最終発表後は若手社員との座談会を挟んで懇親会に移る。その他以下コンテンツがランチ中に入る。
- 企業説明(マネージャーの方から)
- 若手社員との交流会
- シニアスタッフ(パートナー、プリンシパル)との交流会
- 原田社長とのランチセッション
社員のかかわり方 : チームメンバー+メンター2人が参加するメンターセッションが1日1回、30~60分設けられた。メンターセッションでは資料を作ることは求められず、作ろうと思っているスライドを絵コンテ的にまとめる他質問事項を整理しておけば充分。セッション中は質問というよりも実際のプロジェクトのように今後の検討の方向性を議論してくれるディスカッションパートナーのような立ち位置でメンターと議論をする。
また、最終発表後には1対1のメンターセッションがあり、フィードバックに加えてかんたんに志望動機・選考状況を聞かれる。
その他、夕方から夜にかけてジュニアスタッフを中心に作業部屋に入ってきて、壁打ち相手になってくれる。こうした形で関わってくださった方・前出のランチでのイベントで来てくださった方をふくめると約30人近い社員さんと話せる。
評価官の人数 : 各班メンターが2人(マネージャーかプリンシパル)とジュニアスタッフ1人が入る。
社員の印象 : 穏やかな議論好き。自班のメンターでなくても壁打ちに気軽に応じてくださり、FBも頭ごなし的な否定or改善点を列挙するというよりは学生の抱えている悩み・課題をどう改善するか一緒に考えてくれる人が多い。
また、メンターに関しては定性的な観点を重視する方で、「その企業が提案された戦略を実行する必然性」について、企業理念や過去のポートフォリオの変遷、エンドユーザーのニーズ等をふまえて整合的に説明することを強く重視していた。
待遇 : 交通費、ランチ(4日分)、懇親会(1次会@社内会議室、2次会@近辺のレストラン)の費用
評価ポイント
- 仮説の幅出しの速さ
- 素直さ(FBを踏まえ、ゼロベースで仮説を立て直せた)
- 発表中の態度(自分の意見を主張しつつ質問者と意見を戦わせるような感がなく、建設的な雰囲気を維持できた)
- メンターセッションやメンター以外の社員さんとの壁打ちなどを通して、考えることが好きという点をアピールできた"
IS後の合格者数/非合格者数の差 : 9人中5人が通過し、うち4人が内定した
インターン後のフロー
インターン後の流れ : インターン後、全員にメールにてフィードバックシートを配られる。その段階でインターンの通過有無が告知される。通過の場合は2,3回面接。1回の面接では1人の面接官と1時間面接し、それを2~3セット行う。
内容として①ディスカッション ②一般面接 の2つがある。
①はありがちなケースというよりは研究内容は日常のニュースから議論を掘り下げていくという特殊なもの。対策はしにくいが、強いていえば、抽象的なケースを解いてみたり、フィードバックシートやメンターから指摘された点を確実に潰す(重要)。
②は志望動機を掘り下げる一般的なもので、他の戦略系ファームと比しても特に重視されるのでしっかり対策するとよい。アドバイスとしては、
(1)文系の場合は闇雲に技術と繋げて語るよりは「Side-by-side」「膝詰めの議論」などカルチャー面の特徴と繋げて語る
(2)自身のキャリアのステップと捉えるのではなくマネージャー以上になってどういう価値創出をしたいかという軸で考える(成長を自己目的化させない)
など。
また、選考に関係はない(ということになっている)メンターランチがあり、志望動機や面接のFBをもらえる。メンターは付くケースと付かないケースが有り、付かなくても爆速で最終面接まで進んだ内定者もいるので一喜一憂しなくてよい。
形式 : メール
時期 : 10日後
内容
① フィードバックシートの配布
② ジョブ選考の結果。通過の場合は面接の日程調整に進む
オファー出し面談
形式 : 1回の面接につき1対1の面接を2セット。計3回の面接で6人と面接を行う
面接官の人数 : 1人
面接官
1回目:マネージャー×2(1人はインターンのロジを回してた方、もう1人はインターン期間中夜のディスカッションに何回か来ていた方)
2回目:マネージャー&プリンシパル
3回目:プリンシパル&パートナー
時間 : 1人につき1時間。
評価ポイント
・志望理由が明確だった(なぜADLか、をある程度クリアに言えた)
・インターン後にもらったフィードバックを踏まえ、コミュニケーションの取り方や思考プロセスなどを改善できた
・ディスカッションであまりひるまず議論できた
質問内容
【1回目】
・インターンの感想
・志望動機
・研究内容をもとにしたディスカッション
・かんたんなフェルミ(東京都にあるつり革の本数を問う。「電車の両数」と聞いていないのがミソ)
→全般的にゆるやかな空気だったが、志望理由はやや厳しく突っ込まれる
【2回目】
・研究内容をもとにしたディスカッション
・最近起こったニュースに関するディスカッション
(ニュースを把握してるかはあまりみられない)
→いわゆる圧迫面接。ディスカッション中に相手が厳しい反応を見せてもコンスタントに一定の質以上のコメントを出し続ける&相手の議論の筋を取り入れることが重要
【3回目】
・志望動機
・関わってみたいPJ
・雑談
→オファーを出す前提の面接で、雰囲気も極めてフランク。2回目と3回目の間にメンターの方とのランチがあり、そこで話した関心分野に従って面接官をアサインしてくれ、「ADLだとこんなPJができるよ」というトーン。2人目の面接官が出た後すぐ新卒採用責任者の方がいらっしゃりオファーレターを渡される。"
その他イベント
オルタナの共催イベント
後輩へのアドバイス
1 【GD】
オルタナの共催イベントは行くべき。本番のGDと近いロジ・テーマなので、面接官の評価基準をある程度肌感覚で理解できる。
GDに関しては運ゲー要素が強いが、強いていえば過度に目立とうとしすぎないほうがよい。ゴリゴリ議論を進めることよりも筋の良くない方向にグループの議論が進んだときにブレーキを踏めることが大事。
2 【ジョブ】
社員の方との壁打ちの場を自分から作っていくことが大事。また、他ファームと比較して長期スパンでの施策を考える必要があるため、10年後のマクロ環境の分析の緻密さを求めるよりはクライアントが施策を実行する必然性についてロジックを固めにいくことが重要
3 【面接】
小手先のケース対策よりも、議論好きであることが重要。
ジョブ後面接は他ファームにありがちなケース・フェルミをほぼ一切行わない。また、ありがちなフレームワークを安易に使うととことん叩きのめされるので、泥臭くても愚直に考える姿勢を示すべき。