【26卒最新版】総合商社各社特徴・選考フロー概要紹介 -三井物産-
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目次
三井物産の企業情報と特徴
三井物産は、1947年に設立された日本を代表する総合商社で、世界65カ国に133の拠点を持つグローバル企業です。「世界中の未来を創る」をミッションに掲げ、機械・インフラ、エネルギー、化学品、生活産業、金属、鋼鉄製品など、幅広い事業分野でビジネスを展開しています。特に、資源分野に強みを持ち、長い歴史を背景に世界的な供給ネットワークを構築していますが、近年では食料やヘルスケア、再生可能エネルギーなど新しい分野にも積極的に投資を行い、持続可能な未来を目指しています。また、多様な事業を展開する中で培ったノウハウを生かし、トレードと事業投資を両輪としてグローバルに成長を続けています。
三井物産の本選考の時期と流れ
三井物産は、2クールに分けて新卒採用を実施しています。選考の一環にインターンシップを組み込んでいることが特徴です。
採用:新卒国内採用
時期:10月〜3月/2月〜6月
流れ:エントリーシート →WEBテスト→ 1次面接 → 2次面接→インターンシップ→最終面接→内定
三井物産のESの選考概要
三井物産のエントリーシート(ES)では、自己分析を通じた「自分史」の提出が求められます。この自分史では、単に出来事を羅列するのではなく、自分の強みや成長の軌跡を一貫したストーリーとして記述することが重要です。小学校から大学時代までの経験を振り返り、自分の性格や価値観がどのように形成されてきたのかを説明できるようにしましょう。選考のポイントは、一貫性を持たせることです。三井物産では、リーダーシップや協働力といった資質が求められるため、それを示すエピソードを中心に、自分がどのように成長してきたかを具体的に記述しましょう。また、ESの内容は面接で深掘りされるため、面接で話したいエピソードを意識しながら書くことが大切です。人生の転換点や挫折経験を通じて、どのような学びや変化があったかを具体的に示すことで、三井物産が求める「挑戦と創造」にフィットした人物像をアピールすることができます。
過去質問例
- 自分史(2500字以内)
- 小学校以前(250字以内)
- 中学校(500字以内)
- 高校(750字以内)
- 大学(1000字以内)
三井物産のWEBテストの選考概要
C-GAB
三井物産のWEBテストは、C-GAB形式の問題を中心に行われます。C-GABとは、テストセンターで行う適性検査の一種です。出題内容は玉手箱とほぼ変わらず、計数・言語・英語の各分野のテストが出題されます。
全体の難易度はそれほど高くないものの、時間制限が厳しく、限られた時間内にできるだけ多くの問題を正確に解くことが求められます。ボーダーは7〜8割程度とされていますが、他商社と比較するとそこまで高くないため、確実に解ける問題を素早く解くことが重要です。事前に市販の対策本や問題集で形式に慣れておくことで、テストの本番で落ち着いて取り組むことができます。また、C-GAB形式のテストを採用している他企業のテストセンター受験を事前に経験しておくと、実戦力をつけることができるでしょう。
性格テストについては、事前に自宅で受験できる形式となっていますが、回答に一貫性を持たせることが求められます。正直に回答しつつも、チームワークやリーダーシップ、適応力といった商社で求められる資質があることを示すように意識すると良いでしょう。
三井物産の1次面接の選考概要
三井物産の1次面接は、ケース面接と人物面接の2つのパートに分かれています。
- 面接官2人、学生1人、45分程度
1次面接のケース面接では、短時間で論理的かつ柔軟に思考を深める能力が重視されます。結論を先に述べ、その理由を構造的に説明する「結論ファースト」が重要です。面接官とのディスカッションの時間が10分程度とられるため、初めから完璧な答えを目指すのではなく、議論の中でアイデアを洗練させる柔軟性が求められます。
人物面接では、自分史に沿って人生の経験や価値観について深掘りされるため、しっかりと自己分析を行い、自分の強みを一貫して説明できる準備が必要です。また、困難をどう乗り越えたかを具体的なエピソードを交えて説明し、問題解決能力や粘り強さをアピールすることが大切です。
過去質問例
- 三井物産として、ある事業に取り組もうとしています。その事業を普及させる際のボトルネックと、三井物産として取り組む意義を説明してください。
- 学生時代に力を入れたことは?
- 一番困難だったことは何か
- その状況にどう対処したか
- 逆質問
三井物産の2次面接の選考概要
面接官2人、学生1人、45分程度
2次面接では、1次面接よりもさらに細かく自分史に記載したエピソードが深掘りされます。面接官は、学生の人柄や価値観、成長の過程を理解しようとします。そのため、ただエピソードを羅列するのではなく、過去の経験を一貫したテーマに基づいて話せるように準備をしましょう。例えば、「リーダーシップ」「チャレンジ精神」などの軸を持って話を進めることで、面接官に自分の強みを効果的に伝えられます。
入社後に何をしたいかという質問は、学生が会社に対してどれだけ具体的なイメージを持っているかを測るために行われます。面接に進む段階では、志望理由や企業研究を深め、入社後のビジョンをしっかりと持つことが求められます。具体的なプロジェクトや事業に触れながら、自分のスキルや経験をどう活かせるかを説明することで、意欲と適性をアピールしましょう。
過去質問例
- 自分史の深掘り(小学校から大学まで)
- 幼少期の体験が今にどう活きているか
- 入社後に取り組みたいこと
- 逆質問
三井物産のインターンシップの選考概要
開催期間は3日間、各クール60名程度の学生が参加します。
6人で1チームとなり、チームごとに違う課題に取り組みます。課題は各事業における新規事業の立案に関するもので、3日間を通して議論、最終日にプレゼンを行います。
インターンの選考では、グループワークが非常に重視されます。グループ内での役割分担や意見の調整が求められ、他のメンバーとどのように協力してプロジェクトを進めるかが重要です。優秀な学生が集まる中で、自分の意見を主張するだけでなく、他のメンバーの意見も尊重しつつ議論を深めていく姿勢が評価されます。メンター社員との1on1では、自己分析や将来のキャリアビジョンについて話し合うことが多いため、自分の強みや目標を明確に伝えられるよう準備をしておきましょう。
三井物産の最終面接の選考概要
面接官2人、学生1人、30分程度
最終面接では、これまでの選考での確認事項に加え、「なぜ三井物産でなければならないのか」という質問が非常に重要です。他の商社や業界との比較を通じて、三井物産の独自性や魅力を自分の経験や志向と関連付けて語ることが求められます。この部分をしっかりと準備しておくことが、内定を勝ち取る鍵となります。
三井物産の最終面接は対面で行われるため、オンラインでの面接と異なり、面接官の表情やリアクションに直接対応するスキルも重要です。役員クラスの社員が面接官となるため、その場の緊張感に負けず、自信を持って受け答えができるかが試されます。落ち着いて熱意をもって志望理由やキャリアビジョンを語りましょう。
過去質問例
- 志望動機とその深掘り
- 自分史の深掘り
- インターンの感想
- 他社の選考状況
- なぜ三井物産なのか、他社と比較しての理由
- 商社業界を志望する理由
- 入社後にやりたいこと
- 逆質問
三井物産への入社を目指す方は
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