【26卒最新版】外資系投資銀行投資銀行部門(IBD) 各ハウスの特徴・選考フロー概要紹介 - モルガン・スタンレー -
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外資系投資銀行の投資銀行部門(IBD)の各ハウスの特徴と選考フローについて概観を説明していきます。外資系IBDは全社合計40~60名程度の年間採用数であり、選考難易度が非常に高い業界、採用情報が少ない業界として有名です。21卒以降内定付与数内7~8割を占めるAlternative Internshipsならではの、各ハウスの特徴や内定までのポイントを抑えて、十分な対策を練って選考に挑みましょう。この記事を読むことで全体観を把握しましょう。また、詳細は、「外資金融業界理解講座」等にご参加ください。直接話を聞きたい場合、モルガン・スタンレー社とAlternative Internshipsでの共催セミナーにご参加ください。
投資銀行部門は企業のM&Aや資金調達、資本市場関連の案件の対応(IR戦略、アクティビスト対応等)のアドバイザリーを行っています。米系のゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P. モルガン、バンクオブアメリカ、シティ、欧州系のUBSなどが主要企業として挙げられます。他にも新卒採用をしているハウスはあり、欧州系のバークレイズやブティック系のラザード・フレール、ジェフリーズ、BDAパートナーズなどがあります。なお、本記事では、モルガン・スタンレーについて説明していきます。
企業情報
モルガン・スタンレーは、1935年に設立されたアメリカの大手投資銀行です。2022年のグローバルM&A市場では約1.1兆ドルの取引を扱い、トップ3にランクイン。同年のECM(Equity Capital Markets、株式資本市場)においても、約3700億ドルの規模でトップ3に位置しました。
*参考:Refinitiv
現在では約8万人の従業員を擁し、42カ国でオフィス(2023年末時点)を構え、ここ数年はM&Aで非投資銀行業務を強化。20年にオンライン証券大手イー・トレード・フィナンシャル、21年に投資信託会社イートン・バンスの買収をそれぞれ完了し、日系大手との繋がりも強く、投資銀行業務、証券業務、資産運用業務や不動産関連業務など多岐にわたる事業を展開しています。
詳細はこちら:企業・採用情報
選考情報
0.時期と流れ
採用:新卒国内採用
時期:6月中旬〜12月上旬
流れ:エントリーシート・SPIテストセンター→集団面接→インターン→個人面接→スーパーデイ→内定
1.エントリーシート
過去質問例:
・取り組まれてきたサークル・クラブ活動やその他特記されたい課外活動をご記入ください。(400文字以内)
・モルガン・スタンレーに入社をしたら、何を実現したいですか ? (300文字以内)
・人生で頑張ったことを3つあげて説明してください。その他、特筆すべき事項を箇条書きで簡潔にご入力ください。(600文字以内)
2.webテスト
TG-WEB(新型)
言語、非言語(計算・表の読み取りなどで2セット)、英語、性格
3.インターンシップ前面接
1次面接
学生8:社員1の筆記テスト(15分)→学生4:社員3の集団面接(30分ほど)→学生4のGD(25分)
筆記テスト : 15分の財務諸表読み取りの筆記テスト
メールで送られてくる財務諸表を見ながら画面共有で表示される問題(5問)に回答し、回答をメールで送信する
難易度としては玉手箱程度とそこまで高くなく、金融の知識がなくても読み込めば回答可能
集団面接過去質問例 :
・自己紹介
・志望動機
なぜその部門なのか、その部門で何をしたいのかを併せて聞かれる場合も
・自己紹介やESへの深掘り
外資投資系銀行に興味を持った理由、他業界ではなく外資投資系銀行を目指す理由、ESに記載されていた与えられるインパクトの大きさの意味、なぜMSを選んだのか、MSでしたいことなど
・学生時代に力を入れたこと
・チームにおいて困難だったこと
・誰にも負けない強み
・気になるM&Aニュース
・友達や親から言われることを単語3つで教えて
・労働観について
GD : 議論の時間は11分とGDにしてはとても短い
・富士急ハイランドが東京ディズニーランドに勝つためにはどうすれば良いか
・3年後のウクライナで繁盛するビジネス
・花粉症のポジティブ要素とネガティブ要素をあげ、日本社会はどのように向き合うべきかを考える
・なぜ営利目的の株式会社が寄付をするのか?寄付による株価への影響を検討せよ
2次面接
学生4〜5:社員5~6の集団面接(30分×2セット)
過去質問例 :
・自己紹介
・志望理由
インターンシップ応募理由、外資投資銀行に興味を持った理由、なぜMSか、MSに入ったらどんなことがしたいか、他業種との違いなど
・M&Aについて
なぜ重要なのか、最近気になっているニュースはなにかなど
・ESについての深掘り
他の人にどんなキャラクターといわれるか、人から指摘されたことは何か、モチベーションの源は何かなど
・自分を表すキーワード
・自分の強みと弱み
・投資銀行ビジネスの問題点
・IBDで働く上で大事なことはなにか
・リーダー型かサポート型か
・新卒時仕事を選ぶ基準
・金融に関する知識を問われる
円安が起こる理由、今円安な理由など
4.インターンシップ
開催期間は3日間で60名弱の学生が参加
1日目の前半では会社説明や部門説明がそれぞれのヘッドから行われ、後半ではM&Aのバリュエーションに関するインプットと個人ワークの実施や資本市場に関するインプットと個人課題の出題が行われ、終盤にグループワークが開始される。2日目はグループワークをメインに走らせつつ、その合間にパネルディスカッションや座談会が実施される。3日目は午前中にグループワークを行い、午後は個人課題の提出と最終プレゼンが行われる。
過去課題例 :
・電通の買収先として最も適切なものを選べ(サイバーエージェント・ベイカレントコンサルティング・イギリスのITコンサル)
・サントリーの買収先として最も適切なものを選べ
・資生堂の買収先として最も適切なものを選べ
5.インターンシップ後面接
1次面接
学生1:社員2の面接(30分×2セット)
過去質問例 :
・自己紹介
・なぜ現在の専攻を活かした職種に就かないのか
・なぜ就職をするのか
・なぜ金融業界に興味を持ったのか
・体力に自信はあるのか
・最近気になるM&A案件
2次面接
学生1:社員1の面接(20分×4セット)
過去質問例 :
・自己紹介
・周りからどんな印象を持たれているのか
・志望動機
・なぜ専攻とは異なる金融業界を目指すようになったのか
・外銀でのキャリアについてどう思うか、ずっと働き続けたいのか
・入ってからは楽な仕事ではないが、頑張れるのか
・最近気になったM&A案件
・興味のあるニュース
・ケース問題(今後不動産市場はどうなると思うかなど)
・好きな企業をひとつあげて、買収提案をしてみて
最終面接(スーパーデイ)
学生1:社員1の面接(30分×4セット)
日本語、英語両方での回答を求められる
過去質問例 :
・自己紹介
・志望動機
・志望チーム
・自身の長所・短所
・自分は外資系投資銀行が天職だと思うのか
・モルガン・スタンレーを知ったのはいつか
・体力やバイタリティに自信があるのか
・入ってからどのベクトルで活躍できると思うか
・最近気になったM&A案件
・興味のあるニュース
・なぜ事業会社ではなく金融の方が自分に向いていると思うのか
・なぜ他社ではなくモルガン・スタンレーなのか
内定者の決め手
・圧倒的な案件数。投資銀行バンカーとしてハウスとしての案件数の多さは如実にバンカーの経験値に繋がる。米系の中では圧倒的な案件数の多さ、リーグテーブル首位に載っており、個人として最も良い経験を積めるだろうと思ったから。
・他米系も含めて夏全てのインターン参加後に最も社風があっていると思ったから。特に誠実さを大事にし、上が下の面倒見の良さやプライベートでもバンカー同士の仲が良く、過度に体育会系過ぎる部分もないと思い心からフィットしていると思えたから。