<h2 id="0-はじめに" class="article-heading-second">はじめに</h2>
<p>Alternative Careers Research Groupです。</p>
<p>本記事では外資系投資銀行の投資銀行部門（IBD部門）の選考フローと対策について概観を説明していきたいと思います。この記事を読むことで全体観を把握し、各ハウス御別の選考の特徴についても理解することができます。&nbsp;</p>
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<h2 id="1-まえがき" class="article-heading-second">まえがき</h2>
<p>本記事では外資系投資銀行の投資銀行部門の選考フローについて解説していきたいと思います。</p>
<p>投資銀行部門では企業のM&amp;Aや資金調達、資本市場関連の案件の対応（IR戦略、アクティビスト対応等）のアドバイザリーを行っています。</p>
<p>米系の5社が主要であり、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P. モルガン、バンクオブアメリカ、シティが挙げられます。以下それぞれGS,MS,JPM,BofA,Citiと表記することにします。他にも新卒採用をしているハウスはあり、欧州系のUBS、クレディ・スイス、バークレイズやブティック系のラザード・フレール、ジェフリーズ、BDAパートナーズなどがあります。</p>
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<h2 id="2-選考フロー" class="article-heading-second">選考フロー</h2>
<h3 class="article-heading-third">選考フローの全体像を把握してどのフローを対策するべきか考えましょう！</h3>
<p>外資系投資銀行の投資銀行部門の選考フローは一般的に以下のようになります。</p>
<p>①ES（エントリーシート）</p>
<p>②Webテスト</p>
<p>③録画面接</p>
<p>④個人面接</p>
<p>⑤集団面接</p>
<p>⑥インターン</p>
<p>⑦スーパーデイ</p>
<p></p>
<h2 id="3-エントリーシート" class="article-heading-second">エントリーシート</h2>
<h3 class="article-heading-third">情報密度を最大化して記述するように心がけましょう！特に重複表現の繰り返し、自明表現の存在を避け、熟語使用等によって文字数短縮できる部分は短縮するようにしましょう！		</h3>
<p>エントリーシートでは名前や住所、軽いバックグラウンドチェック項目（反社との繋がりの有無、犯罪歴の有無、身内の者が外銀で働いているかなど）など基本的な情報の入力に加えて、記述式の設問やカバーレター・CVの提出などが求められます。</p>
<p>よくある設問例としては志望動機、自身の強み/弱み、著すべき課外活動など人物面接対策をしていれば一度は書いたことがある設問ばかりで、文字数も200〜400文字の範囲なので新規性はあまりありません。</p>
<p>ハウスによってはカバーレター（CVに添える挨拶文。英語で記入）やCV（英文履歴書）の提出が求められますがこちらはきちんと提出すれば問題ありません。最低限の礼儀があるかが判断されているようです。これらはインターネット上にフォーマットが多数落ちているので適宜利用するのがおすすめです。</p>
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<h2 id="4-Webテスト" class="article-heading-second">Webテスト</h2>
<h3 class="article-heading-third">通過には高い得点が必要になります。何度も何度も問題を解いて対策しておきましょう。</h3>
<p>エントリーシートと同じタイミングでWebテストが課されるハウスがあります。テスト内容としては他の企業と同じようなものばかりなので特別の対策は不要となります。ただ、通過ラインが外資系戦略コンサルと同様に極めて高いラインで設定されているのでかなりの対策が必要になります。以下に各ハウスのテスト形式について記載しておきます。24卒時点の情報の為、現在は変更されている可能性があります。</p>
<p>GS：SPIテストセンター</p>
<p>MS：TG-WEB</p>
<p>JPM：テストなし（※サマーインターン中に空欄推測と大量の算数の計算問題が出題）</p>
<p>BofA：テストなし</p>
<p>Citi：玉手箱</p>
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<h2 id="5-インターン前面接（録画面接）" class="article-heading-second">インターン前面接（録画面接）</h2>
<h3 class="article-heading-third">画面越しに喋るので、普段以上にハキハキと笑顔で話すようにしましょう。自分で録画して練習するのがおすすめです！</h3>
<p>HireViewやAxolSelfie等のツールを用いてPC/スマホ等で自身の面接内容を録画してハウスに送信する形式の面接です。</p>
<p>・設問の内容：志望動機、強み・弱みなど基礎的なものから「貴方がバンカーで○○の状況だったらどう行動するか」「Ｍ&amp;Ａは誰の為にあるか」などやや変化球な質問まで幅広く出題されます。</p>
<p>・所要時間：ハウスによりますが1問あたり1〜3分の回答時間が設けられています。また、準備時間も30秒ほど用意されています。</p>
<p>・対策：個人面接対策に加えて、画面を録画した際に相手にどう映るか？という視点も検討する必要があります。カメラを見て話す、回答開始直後は特にハキハキと笑顔で話す（録画面接は最後まで見られていない可能性が高いため）などには留意しましょう。自身のスマホ等で録画して練習する方法がおすすめです。</p>
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<h2 id="6-インターン前面接（個人面接）" class="article-heading-second">インターン前面接（個人面接）</h2>
<h3 class="article-heading-third">質問のパターンはある程度決まっているので100問超対策すれば十分です。気合で乗り切りましょう！</h3>
<p>・設問の内容：志望動機や強み・弱み、ガクチカなど一般的にどの業界でも質問される内容が中心になります。特に志望動機は深く掘られる傾向があります。投資銀行部門特有の質問内容としては、気になるM&amp;A案件、投資銀行業界で必要とされる能力、基礎的な財務知識（株主価値と企業価値の関係、PERの定義とその数値が高いあるいは低いのはどういう意味かなど）などが聞かれます。</p>
<p>・所要時間：30分〜1時間ほどになります。</p>
<p>・対策：質問内容はある程度決まっているので質問内容を洗い出して回答を準備することがおすすめです。特に、深堀対策に関しては、なぜ？と具体的には？をそれぞれ掘られても耐えられるように準備しておくとよいです。最後に財務知識に関しては基礎的な本でストックした後、実用的な部分まで踏み込みとよいです。単に理論を暗記するだけではなく、実際の事例にも適用できるようにしましょう。例えば数値指標であればその定義に加えて、その数値が高い・低い状態とはどういう状態か、またその数値を上げる・下げるにはどうすればよいかなどまで検討できるようにしましょう。</p>
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<h2 id="7-インターン前面接（集団面接）" class="article-heading-second">インターン前面接（集団面接）</h2>
<h3 class="article-heading-third">個人面接よりも端的に話す練習をしておきましょう！</h3>
<p>・設問の内容；面接部分は個人面接と同様です。GDでは抽象系のお題が出題される傾向にあります。</p>
<p>・所要時間：こちらも同様です。ですので1人あたりの回答時間が短くなります。</p>
<p>・対策：個人面接対策に加えてコンパクトにデリバリーする練習をしておきましょう。個人面接では1応答30秒〜1分30秒程度で構いませんが集団面接では1分未満に収まるようにしておきましょう。またGD対策も必要です。</p>
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<h2 id="8-ハウス別の面接形式" class="article-heading-second">ハウス別の面接形式</h2>
<h3 class="article-heading-third">ハウスによって選考フローが異なるので確認しておきましょう！</h3>
<p>各ハウス別の面接形式は以下のようになります。</p>
<p>GS：録画面接（一部の通過者のみとの噂）＋集団面接（学生2：面接官2、以前はGDも実施）</p>
<p>MS：集団面接×2（学生数人：面接官数人を1回の面接において2セット回す。1回目の集団面接にてGDを実施。）</p>
<p>JPM：録画面接＋集団面接（学生3～4：面接官2。同じ集団でGDも実施。）</p>
<p>BofA：集団面接（学生2：面接官2。人によっては学生が1人の場合も存在。）</p>
<p>Citi：録画面接＋集団面接（学生3：面接官2）</p>
<p>となります。</p>
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<h2 id="9-サマーインターン" class="article-heading-second">サマーインターン</h2>
<h3 class="article-heading-third">戦略コンサル同様、経営戦略的な思考も必要ですし、財務関連の知識も必要になります。メンバー間で得意・不得意があると思いますので適宜分担しながらワークを進めていきましょう！</h3>
<p>3〜5日間かけてグループワークや個人ワークを行います。お題としては企業の買収戦略やアクティビスト対応戦略、株式の投資判断など経営戦略的な要素も金融的な要素も踏まえる必要があるものが出題されます。戦略コンサルジョブで要求される論点・仮説思考、基礎的な経営戦略論の知見に加えて財務知識をストックしておく必要があります。論理的思考力に加えて若干の財務知識（財務への関心）及び集団の中での立ち回りが見られています。</p>
<p>ワークフローとしてはお題出題後、適宜社員さんと壁打ちしながらパワーポイント形式の最終アウトプットにまとめていきます。最終日前日の夜から最終日朝にかけては徹夜することが多くなります。</p>
<p>ハウス別の出題傾向としては以下のようになります。</p>
<p>GS：企業の買収戦略（集団ワーク）＋マクロ金融市場の動向整理（個人ワーク。集団ワーク中に出題。）</p>
<p>MS：企業のＭ&amp;Ａ戦略（買収・売却を含めて選択肢が3つ提示されるのでその中から1つ選択してアウトプットを作成する。）</p>
<p>JPM：企業のＭ&amp;Ａ戦略（集団ワーク。成長戦略の一環としてＭ&amp;Ａを利用するというニュアンス）＋株式の投資判断（個人ワーク。2つの銘柄が与えられどちらに投資するか判断する。）</p>
<p>BofA：企業の買収戦略（選択肢が5つ与えられるのでその中から選ぶ。）※インターン中に突如1人ずつ呼び出されて英語での個人面接が開始されるので注意。</p>
<p>Citi：企業の買収戦略やアクティビスト対応戦略</p>
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<h2 id="10-サマーインターン後面接〜スーパーデイ" class="article-heading-second">サマーインターン後面接〜スーパーデイ</h2>
<h3 class="article-heading-third">サマーインターン前面接よりも高度な質問が飛んでくるので今まで以上に準備しておきましょう！</h3>
<p>サマーインターン後はスーパーデイ（MD複数人と話す最終面接）にかけて数回面接や個人ジョブを挟みます。</p>
<p>・面接</p>
<p>サマーインターン前面接の対策を更に強化しましょう。体感サマーインターン前よりももう1,2段は深く質問が飛んで来る印象です。</p>
<p>・個人ジョブ</p>
<p>BofAとCitiで導入されているようです。</p>
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<h2 id="11-終わりに" class="article-heading-second">終わりに</h2>
<p>いかがだったでしょうか。外資系投資銀行の投資銀行部門に関する基本的な知識について解説してきました。これから選考に臨む方々の学びに少しでも繋がっていれば幸いです。</p>
<p>オルタナでは講座に加えて、他にも選考体験談や就職活動に役立つ記事を発信しておりますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。またアウトプットの場として講座も多数提供しておりますので、ぜひ皆様の成長のためにご活用ください。皆様とお会いできることを楽しみにしております。&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;</p>


はじめに,まえがき,選考フロー,エントリーシート,Webテスト,インターン前面接（録画面接）,インターン前面接（個人面接）,インターン前面接（集団面接）,ハウス別の面接形式,サマーインターン,サマーインターン後面接〜スーパーデイ,終わりに

外資系投資銀行（投資銀行部門）の選考フローと面接対策です。各選考フローごとに選考内容と選考のポイントを解説します。選考難易度が高い業界として有名ですが、内定までのポイントを抑えて、十分な対策を練って選考に挑みましょう。

【一から解説】外資系投資銀行（投資銀行部門）の選考フローと面接対策

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